Flickrで、古典技法を楽しむための記事

地元開催の芸術祭を観に行きました。たくさんの作家の作品を集中して鑑賞することが出来ました。だけど、自分の受け皿が小さいためか、1日回って印象に残る作品は、ほんの数点だった「ひでっとる」です。よろしくお願いします。

古典技法と呼んでいるのは、現在のデジカメ以前に流通していたフィルムカメラより以前の、ガラスや鉄板などに直接薬液を塗布して画像を得る技法を総称しています。

手間も時間も、被写体に強いるストレスも含めて、相当ハードルの高い作業なので、自分で実現することが現実的ではない身としては、せめて画像の分析などをして、その魅力的な雰囲気を自分の作品に落とし込みたいと考えています。

Dan Carrillo、古典技法のプロセスを撮影している写真も発表しているので、どんな工程かを想像することが出来ます。ガラス乾板に写し出される美しいポートレイトの数々。

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Alexei Sovertkov、濃密な画像処理を施した写真と、古典技法のポートレイトの二面性が、写真家の持ち味なのです。

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bianca van der werf、色々な表現の1つに古典技法がある感じ。技法に限らず、素敵なポートレイトがある。

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mmeshka、思わずのぞき込みたくなるような黒のグラデーション。条件が揃ってはじめて現れるトーン。ケミカルの写真からは、不確定要素を克服している凄みを読み取っている気がする。

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Alexey Alexeev、古い技法は感度が低いので、被写界深度は確保できない。写真家は、最低限確保したい被写界深度はあると思う。許容範囲を見つけました。

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Paweł Śmiałek、デジタルカメラになって、ライティングのバランスが変わったと言われた。表現手法によって最適なバランスがあり、それを被写体の瞳をみて想像するのが楽しい。

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Sebastien Kohler、古い技法は感度が低いので、被写界深度と同様、露光時間も長く、首の後ろに支えを用いるほどである。大半の画像は被写体ブレを伴うが、デュエイン・マイケルスの動きを表現したブレを伴った画像同様に美しい。被写体ブレは美しいのだ。

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Daniel Samanns、ポートレイトに並んで、花やタンポポの綿毛なんかの写真がある。種子や花は生命を暗示し、作者の視線、モチーフの選択から、ポートレイトにすら深みを感じさせる。

jason madsen、写真と珈琲の親和性を感じることがある。昔から喫茶店経営の写真講師がいたり、珈琲好きが多かったり。最近では反対に、コーヒー焙煎士がモノクロ写真の黒の濃淡について語られるのを聞いたり。

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Heikki Hyttinen、被写体の飾り過ぎていない表情、衣服などの様子が丁度良い。

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martintype、作者のポートレイトは、撮影された人物を「物質・モノ」に還元してしまっているかの様に見えてくる。The Silver Sunbeam | Wet Collodion Photography | Tintypes & Ambrotypes | Andy Martin, UK

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Boris Dumont、風景もそうだけど、気持ち演出が過ぎる感じがする。おしゃれさん。でもポートレイトは美しい。

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Krisztian Nagy、モノクロのイメージに顔料を用いて部分的に着色する人がいる。Fill Borgesは人物の肌を部分的にセピア調色して色をつけていた。この場合は、強制的に退色させているので、いずれ色は目立たなくなるはず。

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Eric Olivier、コロジオンの古典技法では、青い瞳がより明るく写っていることから、青色に対する感度が高いと想像する。色に対する表現のバランスもデジタルカメラとは違い独特であることが分かる。

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Erik Schlicksbier、バリバリのデジタルプロセスの写真と並べても気づかないくらい、クオリティの高い古典技法プロセス。

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Patrick Van den Branden、薬品の調合、プロセスの一つ一つを完璧にこなしても、なお残るほころびだからこそ美しく思える。

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Julien Pironin、ポートレイトはバストアップも良いけれど、少し引いたくらいの写真が好きです。古典技法をウェブで見せる為に画像処理をしていることを見せてくれている、正直な作者。

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Julien Felix、古典技法では青の感度が高いとすると、風景写真での空にグラデーションが無く飛び気味なのも合点がいく。杉本博司がジオラマシリーズで、撮影時にドッジング(覆い焼き)していることを思い出した。この作者も空をドッジングしているのかもしれない、と気になった。

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Alex Timmermans、古典技法ベースで作り込んだイメージに、この技法を選択した必然性を感じることが出来る。ポートレイトのトーンも美しい、最高。

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今日も一日安全作業で頑張ろう!ご安全に。

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