最近、見た目で分かるほど痩せているので、久しぶりに会う人に必ず健康面を心配される「ひでっとる」です。もちろん、積極的にコントロールした結果なので、心身ともにアグレッシブになれています。よろしくお願いします。
コンセプトという言葉を広い意味で捉えると、ある一貫した表現に対する方法や方向性がある状態を指すと考えています。作家の仕事を紹介するツールであるFlickrですので、多くの作家は、それぞれが複数のコンセプトを併せ持つので、その中で僕個人が興味を感じたものを有する作家をまとめてみました。ですので、すべての作品に興味、共感するというわけではないことを、あらかじめお伝えします。
Przemyslaw Koch、世の中に広く流通する広告媒体に使われる写真は、確たる技術やコンセプトで成り立っていることが良くわかる。作り込む場合は、ここまで手を加えなければ、「自然に」「違和感なく」目にすることが出来ない。
JKboy Jatenipat、ドラマチックな演出が彼の真骨頂であると思います。美しい構図、光の演出は見応えがあります。撮影に費やす膨大な時間、労力。でも、一番のお気に入りは、被写体の表情が全く自然で、作為がない様子。作者の人柄が写り込んでいます。
Eric Curry、人口の光に彩られた乗り物と人物の世界。一枚作るのに相当な手間がかかっているし、随所に遊び心のある演出をみつけることができて楽しいです。
Glenn Karlsen、想像ですけど、作者が世に出始めた作品から、最新の作品までが網羅されてて、どのように認められてきたのかを、読み取ることが出来る気がします。
Joel Grimes、人物と背景を別で撮って合成する手法で、個々の写真を見ていると、パースに違和感があるので、書割の演出みたいで馴染めないと思っていたら、これだけの数がまとまると、作者の世界観が少しずつ腑に落ちてきた。でも、少々やりすぎ?
John Wilhelm、一コマ漫画を見ているみたい。とても面白い。それを写真で実現している技術がすごい。見どころ満載。
Yves Lecoq、古い写真技法などを模した、独特な作り込みの世界、大胆にも登場人物までデフォルメさせる徹底ぶりに圧倒されます。
Matthew Coughlin、ライティングに興味のある人は、どんな風に撮影しているかの情報を用意してくれています。ライティングのカテゴリーページで紹介しても良かったですが、レクチャーも含めた作者の見せ方も作品自体もコンセプチュアルだったので、こちらにしました。楽しんで撮影しているのがよくわかります。
Andrea Passon、こういう写真をおしゃれって言うんだろうなぁ。とても真似できない。
Steve Korn、しっかりした技術、ノウハウがあってこそ、表現の幅が得られることを教えてくれます。
Stephen Poff、久しぶりにセルフポートレイトを撮っている作家を見た。しかも筋金入りで、常に周りを巻き込んで発表しているバイタリティーに脱帽します。
Giovan Battista D’Achille、Flickrで作品を発表している作家の中で、隣り合う写真を関連付けて見せている唯一の作家じゃないかと思います。目からウロコ。
Ibai、モチーフとの距離感なのかもしれないけど、何故か惹かれる写真が多い作家です。細やかな細工も見どころ。
Daryan Dornelles、雑誌で使われるポートレイトがまだまだ需要のあった頃は、どんどん見ごたえのある写真が撮影され、掲載、消費されていた。その頃の印象そのままの多種多様なイメージ。雑誌のポートレイトの集積が一つのジャンルに見えてきた。
Tomás Rangel、特にミュージシャンのポートレイトに見られるコントラストの高いライティングがカッコいいと思いました。料理撮影とミュージシャンの組合せが雑然としていて、むしろ面白い。
stéphane giner、人物の真横を撮影しているシリーズ。何か意図があると思うのだけど、僕には情報が無さすぎて分からないのですが、気になるところです。仕掛けの多い作家。
Stefanos Papazapraidis、作品全体にまとわりつく、アンバー系の色調は、日本ではちょっと見かけない気がする。色調を転ばせるのもアリかもしれないと思いました。
今日も一日安全作業で頑張ろう!ご安全に。