ライカM6が復刻されました。と言うことは、業界的にフィルムが残る?って考えて、少しうれしい「ひでっとる」です。よろしくお願いします。
いよいよ最後のカテゴリー、ストリートスナップについてです。Gary Winograndの動画などでも分かりますが、ストリートスナップの作業は、強いハートが必要です。僕にとっては、必然性が自分の心の中に芽生えないと続けられないと思っています。こんな考えの人間には、せいぜい敬意を表して鑑賞する事しかできないジャンルです。
フレーム内に複数の要素、モチーフを有機的かつ瞬時に画面構成する能力は、僕にとって憧れの対象です。
そのことを、このFlickrでコレクションを眺めて、改めて気づくことが出来ました。
ilan Ben yehuda、ストリートスナップの上手い人の仕事は、「よくこんなタイミングで物事が起きるなぁ」を拾い集める能力が、ずば抜けていると思います。
EricFoo、ノーファインダーで撮った写真は個人的には好ましいとは思わないかなぁ。彼の撮った写真に、Louis Mendesが写っていた。ストリートフォトグラファーのレジェンド。人を撮り続ける写真家の理想郷の住人。
Ali Boombayé、色の訴求力を強く意識したストリートフォトグラファー。
Marina Koryakin、ストリートフォトの要素も兼ね備えながら、演出された写真も混在しています。フィルター効果的な画像加工は作者を特徴づける要素ですが、さじ加減が賛否分かれる気がします。いい写真が多いだけに、僕はなくて全然良い気がします。
Muhammad Imam Hasan、すごい。ストリートスナップの王道、本質的に何かを表現する写真ではないけれど、ストリートスナップの技術的な見せ方を純粋に追及して、注目させる力を強化した結果だと思います。
Gabi Ben avraham、ストリートスナップの質の高い人が一番写真が上手い人だと思う。写真学校の先生で、上手い方がおられた。写真を一枚で吟味する評価軸の世界観。この年になっても、僕には根付かなかった価値基準。
Gustavo Minas、常にハッとする瞬間を探している視点と、見つけて撮影行動を取れる反射神経。日々の生活で実践している凄みを感じる。ストリートフォトグラファーには大きく分けて2つのタイプがいると思う。地明かりだけで撮る人と、ストロボを意識的に使う人と。前者はテクニシャン、後者は挑発的な自己顕示と紋切型で解釈している。
Nick Poon、ストリートスナップ、モノクロームと言えば、森山大道。しかも舞台がアジアとなると、一つの完成したカテゴリーの様に写る気がします。どんよりとした、陰陽の陰の割合が高い感じ。30年前にカリフォルニアで見た森山大道のオリジナルプリントの印象は、黒の部分の粒立ちがはっきりしていて、黒が潰れているように見えないから、画面の印象が暗くなかったと思う。相当古い話だから、フィルム時代の作品だけど。
Maude Bardet、世界が色で溢れている。適度な距離感で領海侵犯していない感じ。被写体も不愉快を感じていない。やさしいスナップ。
d_horton、ストリートフォトグラファーが、テーマ、もしくはある表現する目的を明示すると、素晴らしい作品となる。立派な仕事をされる写真家は沢山いる。
今日も一日安全作業で頑張ろう!ご安全に。